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第20話 仁義なき毛玉、各羽一斉にスタート!

ผู้เขียน: 裃 左右(かみしも そう)
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-10-13 06:07:00

 向けられた殺気に、全身の産毛が逆立つ。土と、獣と、血の匂い。

 今すぐ逃げ出したい! 

 でも――まだよっ!

《良いですか。弱い駒が……敵の強い駒を、複数惹きつけて生き残っているだけで、戦術的には“勝利”なのですよ》

 誰が弱い駒よ! イヅルの、大馬鹿者ぉぉおお!

「み、見なさい! この、醜いケダモノッ! わたくしは、ここにいますわよっ! さっさとかかってきなさい、耳付き毛玉っ!」

 声が裏返った。ブルブル震えながら、必死に挑発する。もうヤケクソだった。

 わたくしの半ば悲鳴のような叫びで、魔獣はカッと目を見開いた。

「そんな!? ベアトリーチェ様、お逃げください!」

 ローラント殿の悲痛な声が聞こえる。

 ごめんなさい、あなたたちが刃になってくれるなら、死ぬ気で囮になるしかないのよ! だって、わたくし、戦えないものっ!

 魔獣が、地を蹴れば土くれが舞う。まずいわ、速い!

『指揮官の仕事その②――地の利を整える』

 えと、地の利? 地の利って何だったかしら!?

《囮役は、敵の注意を惹きつけたら、すぐに障害物の多い場所へ退避。敵の機動力を削ぐのですよ》

 障害物!? 障害物なんて、どこにもないじゃないの、そんなの!

「きゃーーーーーっ! そこの腰抜けの殿方っ! 突っ立ってないで、木の一本でも倒しなさいな、殻付き|雄鶏《チキン》! さっさと障害物をぉぉぉぉぉっ!」

 立ち尽くす男子生徒たちに向かって、もはや命乞い近い罵倒をぶつける!

「ええっ!?」

「まさか、俺たちに言ってんのか!?」

 鬼気迫るわたくしの形相に、ハッと我に返ったように、彼らは一斉に杖を構える。近くの腐りかけた大木へと、それぞれ魔術を叩きつけた。

 ゴゴゴゴゴ……メキメキメキッ!

 巨木が、魔獣の進路上に倒れこむ。

 即席のバリケード。魔獣たちの動きが鈍り、機動が制限された。

「ひぃいいいっ! もうなにがどうなってるのか、わかりませんことよぉぉおっ!!」

 なにもかもが行き当たりばったり。

 ひたすら生き残るために、思いついた時に、目についた相手をどんどん罵倒していくっ!

(みんなボサっとしてないで、動きなさいよぉっ! 死んじゃうっ、わたくし、死んじゃうからあっ!)

 ヒュンッ! ヒュン、ヒュンッ!

 それでも、より身軽なブラッドラパンたちが、倒木を軽々と飛び越えた。わたくし目掛けて一直線に飛びかかって来る!

「いゃぁああああっ! 今度こそ死ぬっ! 死んじゃう! 調子に乗って、ごめんなさーいっ!」

 隠していたとっておき。ルチアへの嫌がらせに用意していた『特製インク入り爆弾』を投げつける。

 でも、これに破壊力なんてないの! 怪我させたくなくて、服を汚すリベンジ用に、適当に作っただけなんですものっ!

 パァンと炸裂!

 いつだかの血の滲むような投擲練習の成果が、バッチリ発揮。見事に魔獣の群れに直撃! さすがは、わたくしね!

「って、だからって、それが何になるっていうのよぉおおっ!」

 魔獣たちは、べったりと粘着質なインクに視界を奪われたけど。足止めになったのは、僅かな間。

 むしろ、なおさらブチ切れて、必死に迫ってる気がするわっ?!

(あ――もう、限界)

 いきなり全身の力が抜け、足がもつれる。そのまま顔から地面に、ぐしゃぁああっとダイブ。

 膝も、肘も、ぜんぶすりむいて、傷だらけになりながら倒れたわ。

「……うう、わたくし、がんばっ、た……わ」

 でも、もう、ここまでだわ。迫る予感に、固く目を閉じた時。

「ギャァアアッ!?」

 恐る恐る目を開ければ、どこからともなく飛んできた銀ナイフが闇を切り裂き。

 魔獣たちの眉間に、寸分違わず突き刺さる。魔獣たちの突進は、阻止されたわ。

「――お見事でした、お嬢様」

 いつの間にか立っていたのは、研究員の衣服を身に纏ったイヅル。

 月光苔の光が途切れた先、深い闇に包まれた木々の影から、まるで滲み出すようにそこにいた。

「ほら、逃げ切りなさい。貴女様の役目は、まだ完遂されておりませんよ」

 イヅルは闇に紛れたまま、もう一本、ナイフを構えながら促す。 

 まさか、まだ頑張れっての? この鬼! 悪魔!

「もっ、もうちょっと優しくしなさいよ、このバカぁっ!」

 だけど、文句を言うよりも先に、考えるよりも先に、身体は動いていた。

 ボロボロのスカート裾をまくり上げ、わたくしは、最後の力を振り絞って走り出す!

 そう、イヅルが視線で示してくれた、たった一つの活路へと。

「ベアトリーチェ様!」

 誰かがわたくしを呼ぶ声。なぜか色んな音がよく聞こえていた。

 魔獣たちが一斉に殺到してくるのも、すごくわかるの。

 なにもかもがスローモーション。

 ひたすら、無我夢中で走ったわ。

 その姿は、周りから見れば、たった一人で魔獣を引き連れ、森の奥へと誘い込む……そんな無謀な愚か者に見えたかもしれない。

 でも、本当は違うの。

 わたくしが走り抜けた先、その開けた場所には――。

 いつの間にか回り込んでいた、バージル殿下と、数人の騎士たちが、剣を……いいえ、魔装ライフルを構えて、待ち受けていた!

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ความคิดเห็น (1)
goodnovel comment avatar
ふわもこ☁️
ハラハラ...ドキドキ...しました〜...️面白かったです。
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